出荷時の品物間違いはゼロにできます。
あなたの会社は入出庫作業における不良「誤出荷」でお困りではありませんか?
製造工程でいかに品質の優れたものをつくっても、いくら納期どおりに納品しても、そのすべてを ムダにしてしまう不良、それが誤出荷です。
誤出荷はちょっとした不注意で発生します。しかし、そのほとんどが全数不良であることから、 その品物の欠品によるラインストップ等、顧客に与える影響は非常に大きなものがあります。
また、本来は不要であるはずの返品・再発送にかかわる費用も発生します。
顧客の信頼を損なわないために、また、ムダな経費を発生させないためにも、 誤出荷ゼロ」をめざしましょう。
誤出荷の発生する企業の共通点
誤出荷の発生する企業の入出庫環境には、共通点があります。
・棚番など、倉庫にロケーションがない
・入出庫作業の手順が決まっていない
・どこに何があるか担当者以外にはわからない
など、挙げればきりがありませんが、間違いなく言えることは、上記のような職場においては 「入出庫作業の品質(正確性)や作業効率は 作業者に頼ったものになっている。」ということです。
誤出荷の発生原因
では、誤出荷が発生する原因にはどのようなものがあるのでしょうか?
以上は、作業者が誤出荷不良が発生した理由として挙げた上位3項目です。
・商品コードを見誤った。(特に桁数が多い場合)
・商品コード以外の項目(たとえは商品名)で判断した。
・形状で判断した。
入出庫作業は人間がおこなう場合が多く、これらの原因を取り除くことは非常に困難です。
人間の記憶について
記憶は感覚記憶、短期記憶、長期記憶の3つに大きく分類されます。
入出庫時に作業者が商品コードを覚えるというようなときに使用するのは、短期記憶です。
短期記憶は、7±2まで(5から9)の情報しか保持できません。
(この事実はアメリカの心理学者ジョージ・ミラーによって発見されました。)
また、その情報は約20秒間しか保持することができません。
誤出荷の主要因
したがって、商品コードが7±2桁より多い場合やその商品をさがすために20秒以上の時間がかかってしまう場合は、 作業者は正確な商品コードを記憶し続けることが困難になります。
その結果、探している商品とは違うものを出庫してしまうのです。
同様に、作業者が商品コードの記憶が困難なために、覚えやすい形状や商品名で目的の商品を判断してしまうことによって、 誤出荷が発生します。
以上のことから、発生する職場においては、誰がやっても、誤出荷は発生します。
よく言われるように、作業者の注意力や性格が主要因ではありません。
誤出荷が発生する主要因は、「(短期記憶では)記憶し続けることができない脳のはたらき」をベースとした「ヒトの記憶に頼った業務手順」にあるのです。
よくある対策とその問題点
誤出荷の発生する主要因は、「ヒトの記憶に頼った業務手順」にあります。
それならば、長時間の記憶を可能にするために、商品コードを簡単な覚えやすい(3桁程度)ものにすれば、 誤出荷は発生しにくくなります。
しかし、商品コードは会社の業務に深く浸透しているため、容易に変更できません。
また、その種類・用途等によりある一定のフォーマットが定められている場合が多く、 3桁程度ですべての商品を識別することも困難です。
誤出荷への対策として一番に思い浮かぶのが、ダブルチェックにより「ピッキングミスを発見する。」ことです。
確かに、作業者とは違う目でチェックすることで誤出荷の流出は少なくなるかもしれません。
しかしながら、誤出荷がゼロになることはほとんどありません。
なぜなら、ダブルチェックにはつぎのような問題点があるためです。
・工数(チェック時間)がこれまでの2倍かかるため、対策が維持・継続されない。
・人が確認することには変わりがなく、見間違い、思い込みによるチェックミスが発生する。
・複数人数でやる場合は、責任の所在がはっきりしないため、いい加減なチェックになる。
誤出荷をゼロにするための考え方
では、どうすれば誤出荷をゼロにすることができるのでしょうか?
それは、入出庫業務の手順から「人間の記憶による作業」を取り除くことです。
以下は、そのためのポイントの一部です。
・商品コードや棚番は、できるだけ短い桁数で作成する。
・パソコンへの入力は、キーボードではなくバーコードを使用する。
・商品の保管場所へいく場合は、記憶ではなく商品コードや棚番を紙などに出力したものを所持する。
自社の入出庫手順を見直し、「人間の記憶による作業」をひとつひとつ取り除いていくことで、誤出荷をゼロにすることが可能になるのです。
最後に
弊社の提案する「入出庫管理システム」(仕組み+ソフトウェア)を導入すれば、誤出荷発生の根本原因である「人間の記憶による作業」を最小限にした入出庫手順を簡単に実現することができます。
現在の入出庫手順の診断、また、作業手順にあわせたソフトウェアのカスタマイズも可能です。
誤出荷でお悩みの場合は、ぜひ一度ご相談ください。